直帰率

【英語】 Bounce Rate

【読み】 チョッキリツ

データ解析

【英語】 Bounce Rate

【読み】 チョッキリツ

用語解説

ユーザーが閲覧を始めたページから他のページに移動することなくサイトを離脱したセッション(訪問)の割合。 直帰率は、1ページだけしか閲覧せずに離脱した人が増えるほど高くなります。

■詳細説明
直帰率とは
直帰率はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールでよく目にする指標です。ビジネス上で、ウェブマーケティングやユーザーの満足度を測る指標として利用されています。直帰とはユーザーがランディングページ(閲覧を始めた最初のページ)から他のページに移動することなくサイトを離脱したセッションです。直帰率とはランディングページから始まったセッション数の内直帰したセッション数の割合のことを指します。計算式は(ページAで直帰したセッション数)÷(ページAがランディングページとなる全てのセッション数)となり、ページAのみの1ページだけしか閲覧せずに離脱した人が増えるほど高くなります。
ページAの離脱率を計算する際に注意点があります。まず[ページA→ページB→ページA→離脱]のように、最終的にページAで離脱しているが他のページに遷移しているセッションはページAで直帰したセッション数には含まれません。また[ページB→離脱]や[ページB→ページA→離脱]のようにページA以外をランディングページとするセッションはページAがランディングページとなる全てのセッション数には含まれません。
サイトの評価において直帰率を使用する際は、ページの仕様、目的によって評価が変化します。サイト内のリンクを記載し、他のページへのリンクをユーザーに促すようなトップページであれば直帰率は低いほうがページとしての役割が機能していると評価できます。直帰率が高い場合はユーザーが他のリンクに遷移することなく離脱することが多いため、直帰してしまうユーザーを減らすようにページを改修する必要があると評価できます。しかし、1つのページで完結しており、ページ内のコンテンツを閲覧したユーザーが他のページに遷移せず、離脱することを想定しているようなページは、直帰率が高くても問題があるページとはなりません。この場合は滞在時間で評価することになります。

直帰率と離脱率の違い
ページAから開始したセクションのうちページAだけを閲覧して離脱した割合が直帰率であり、対して離脱率とはページAを閲覧した全てのセッションのうちページAで離脱したセッションの割合のことを指します。離脱率の計算式は(ページAで離脱したセッション数)÷(ページAを閲覧したすべてのセッション数)となります。
例として次の5つのセッションの直帰率、離脱率を示します。
・[ページA→ページB→離脱]
・[ページB→ページA→離脱]
・[ページA→ページC→離脱]
・[ページA→離脱]
・[ページB→離脱]
離脱率:
 ページA  2÷4×100=50%
 ページB  2÷3×100=66%
 ページC  1÷1×100=100%
直帰率:
 ページA  1÷3×100=33%
 ページB  1÷2×100=50%
 ページC  0%(ページCがランディングページとなるセッションがないため)
サイトのトップページとしてサイト内の他のページへの遷移を期待するようなページは、直帰率を使用して評価することができます。コンバージョン(WEBサイトにおける最終的なゴール)が決まっているサイトでは、離脱率の高いページを調査し、そのページの改善を行うことでコンバージョンに結び付くようなサイト運営が可能になります。

直帰率が高い原因と改善策
直帰率が高く、改善したい場合、原因と改善策を考える必要があります。考えられる原因と改善策として次のような例があります。
・ページの読み込みが重い、または見づらい
原因:ページを最初に開いた際に読み込みに時間がかかったり、ページのレイアウトが崩れていたりした場合、ユーザーが離脱してしまう可能性が考えられます。
対策:「画像を最適化する」、「リソースを圧縮する」、「ブラウザのキャッシュを活用する」などの各デバイスでの最適化によってページの表示速度の改善することができます。
・ユーザーのニーズに合っているか
原因:ユーザーの欲しい情報がランディングページにない場合、その時点でユーザーは離脱してしまう可能性が考えられます。
対策:サイト内のコンテンツがユーザーの検索クエリに合った内容であるかの再確認や、ランディングページを見ただけで検索クエリに合ったコンテンツがあることがユーザーに伝わるようにレイアウトを修正することで改善することができます。
・目的のページに辿り着けない
原因:ランディングページから目的のページへ行くためのリンクや必要なユーザーのアクションが分かりづらい場合、ユーザーが離脱してしまう可能性が考えられます。
対策:ランディングページに記載する内部リンクを増やすなど、各ページへの導線の再確認を行うことで改善することができます。

■関連記事
【1】Googleが検索アルゴリズムを変更(2021年5月)-コアウェブバイタル(Core Web Vitals)
https://bodais-datascientist.blogspot.com/2021/04/google20215core-web-vitals.html

直帰率が高い原因の一つには、「ページの読み込みが重い、または見づらい」といったことがあります。こういった原因を調査するツールにGoogle PSI(PageSpeed Insights)があり、対象となるwebページについて、「読み込みスピード」、「表示時間」、「レイアウトずれ」などに関する評価指標を調べることができます。
Google PSIを用いると、サイト全体・個別ページに対する速度のパフォーマンスの測定ができます。検索したいページを入力するだけで、パフォーマンス評価、診断、改善ポイント等が表示されますので、ぜひご試してみてください。
直帰率 図1
赤枠で囲まれた3つの指標(LCP、FID、CLS)はコアウェブバイタルと呼ばれており、最もユーザー体験の優れたページが評価できるように、Google検索ランキングに組み込まれています。SEOの評価向上のため、この3要素を取り込んだ対応の必要性が考えられます。

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