Adobe Stock

【英語】 Adobe Stock

【読み】 アドビストック

システム

【英語】 Adobe Stock

【読み】 アドビストック

用語解説

あらゆるクリエイティブプロジェクトに利用できる高品質なロイヤリティフリーの写真、ビデオ、イラスト、テンプレート数千万点を厳選して、デザイナーや企業向けに提供するストックフォトサービス。複数の素材をサブスクリプションとして購入できる。

■詳細説明
ストックフォトサービスとは
「広告や販促物、出版物や販売商品などに利用することを想定し、事前に制作された写真やイラスト素材」、およびそれを提供するサービスのことである。現在ではAdobe Stock※1、Shutterstock※2、PIXTA※3、iStock※4などのストックフォトサービスが知られている。例えばAdobe Stockでは、数千万点以上の写真、イラスト、ビデオ、3Dグラフィック等を購入することができる。こういったサービスの背景には画像の無断使用の問題がある。

画像の無断使用の問題
資料の作成やプレゼンテーションの資料で写真や画像を使うことは多いが、web検索から取得した画像を使う場合は著作権など利用の可否に注意しなければならない。インターネットにはさまざまな写真やイラストが公開されており、検索すればイメージに近いコンテンツを容易に見つけることができる。しかし単純にこういったコンテンツを利用しようというのは大変危険を伴う行為である。もちろんネットに公開されている写真やイラストは、誰でも自由に使っていいものではなく、然るべき許可を取る必要がある。写真であれば、撮影者には著作権があり、被写体(人物)には肖像権がある。分かりやすく「使用禁止」と記載されていなくともそれは変わらない。SNSの普及とともに、権利者も敏感になっている傾向があり、著作権や肖像権をめぐる訴訟があちこちで起きており、実際に識別情報のない写真を無断使用したとして、20万円弱の罰金を支払ったという判例もある。こういった違反を犯した企業に対する世の中の目は厳しい。「ネットの写真を勝手に営業資料に使ったコンプライアンス意識の低い企業」などという評判が拡散されてしまえば、企業にとっては甚大な損失となってしまうだろう。

ストックフォトサービスのメリット
一番確実なのは自分たち自身で写真を撮影したり画像を作成したりすることである。しかしこれには多大なコストを要する。あるいは著作権者や被写体に連絡を取り、許可をもらう方法もある。しかし、連絡先はどう調べるか、有料なら入金方法、価格はどのあたりが適当か?など調べなければならない事項は多い。そこで浮上する選択肢が、「ストックフォト」というサービスである。ストックフォトとは、「広告や販促物、出版物や販売商品などに利用することを想定し、事前に制作された写真やイラスト素材」、およびそれを提供するサービスのことである。多くのストックフォトサービスで扱われるコンテンツは、使用するたびに許諾を得る必要はなく、1度の購入手続きで利用期限や使用回数を気にせず使い続けることのできるいわゆるロイヤリティフリーなものとなっている。
 ストックフォトサービスは複数の会社から提供されているが、中でも最も広く利用されており、多くの導入メリットを持つのがAdobe Stockである。コンテンツの点数が多く高品質なこと、AI検索で最適なコンテンツが簡単に見つかること、Microsoft Office※5やクリエイティブアプリケーションとの親和性が高いこと、そして、コンプライアンスに関わる規定が整備されていることがその特徴である。Adobe Stockの素材は世界150カ国から日々数万点が登録されており、コンテンツの総数は数千万点以上にのぼる。プロを含む大多数のクリエイターがコンテンツ制作に愛用している「Adobe Creative Cloud」を擁するAdobe社のサービスということもあり、コンテンツのクオリティも高く、他のストックフォトサービスで提供される素材とは一線を画す高品質素材を利用することができる。

Adobe Sensei
Adobe社の人工知能「Adobe Sensei」によるさまざまな検索ができるのもAdobe Stockの特徴である。中でも特筆すべきなのが画像検索である。Adobe StockのWebサイトに画像をドラッグ&ドロップするだけで、Adobe Stockに登録されている素材から似た画像を表示することができる。さらにコピースペース(テキストなどを入れるスペース)がある素材のみを表示したり、被写体、カラー、構図、それぞれの要素のみが似た画像を検索したりすることも可能である。従って、これまでに利用しようとネットで検索してダウンロードした画像も、このAdobe Stockの画像検索を活用すれば、著作権の心配がないものに置き換えて利用することができる。精度も高く、動物や植物などをはじめとするさまざまな対象の画像で類似画像検索、類似した構図の画像検索を行うことができる。

他アプリとの連携
Adobe StockはMicrosoft Office※5やクリエイティブアプリケーションとの親和性が高いことも特徴である。プレゼンテーション作成ツールのPowerPoint※5用にアドインツールが用意されている。このアドインをインストールすれば、PowerPoint内のウインドウからAdobe Stockでの検索が可能となる。表示された素材から好きな素材を選んで、そのままPowerPointに取り込んで使うことができる。さらにAdobe Creative Cloudでも同様に各アプリ内の「CCライブラリ」ウインドウの検索窓でAdobe Stock内を検索でき、結果から好きな素材を選んで、そのままライブラリへ追加することができる。Adobe Creative Cloudを利用することで、複数人チームでの作業もスムーズに進めることもできる。一度Adobe Stockでライセンスを取得したコンテンツは、「ライセンス取得済」として最大10名までのメンバーで利用することができる。またクラウドでライブラリを共有しているメンバーはリアルタイムでコンテンツを共有することができるため、チーム間で進める作業も効率的に行うことができる。
注)
※1 Adobe StockはAdobe社の商標登録です。
※2 ShutterstockはShutterstock社の商標登録です。
※3 PIXTAはピクスタ社の商標登録です。
※4 iStockはGetty Images社の商標登録です。
※5 Microsoft Office、PowerPointはマイクロソフトコーポレーションの登録商標です。

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